アメリカ、ニューメキシコ州にあるホワイトサンズは、名前の通り純白の砂の広大な砂漠です。
2019年末に国定公園から、アメリカの62番目の国立公園に格上げされたことでもニュースになりました。
(引用元:https://www.newmexico.org/listing/white-sands-national-monument/218/?gclid=EAIaIQobChMI36q4y_yt5wIVWKmWCh14vQJxEAAYASAAEgJvxPD_BwE)
今回は、日本では味わえない光景が楽しめるホワイトサンズ国立公園についてご紹介します!
目次
1. ホワイトサンズ国立公園とは
2.見どころ
3.アクティビティ
4.旅行時の注意点
5.おすすめの服装
6.持ち物
7.基本情報
まとめ
1.ホワイトサンズ国立公園とは
ホワイトサンズ国立公園はアメリカニューメキシコ州中西部の南側、メキシコとの国境付近にあります。
公園内は一面純白の砂!
この砂はさらさらとした質感の石膏です。
石膏は水に溶けて流されてしまいやすいので、こんなに大量に砂の状態で残っているのは珍しい光景です。
また、実は公園はアメリカ軍のミサイル実験場の敷地内です。
ミサイル実験が行われる時は付近の道路ごと閉鎖してしまうので、スケジュールの確認・調整が必須です。
2.見どころ
ホワイトサンズの見どころはなんといっても景色!
特に晴天の日は青空と白い砂漠のコントラストが最高です。
(引用元:https://ejphoto.com/white_sands_page.htm)
ホワイトサンズの砂はあまり熱を吸収しないので、他の砂漠よりも長い時間外で楽しめます。
風が創る砂の模様を観察したり、砂で遊んだりと童心に帰れる場所です。
(引用元:https://ejphoto.com/white_sands_page.htm)
曇りや風が強い日は砂が巻き上げられて空も真っ白な世界になったり、神秘的な風景になることも。
(引用元:https://ejphoto.com/white_sands_page.htm)
夕暮れや夜も、昼とはまた違う光景に変わります。
刻一刻と姿を変える景色に大自然を感じるでしょう。
3.アクティビティ
園内では景色を楽しむ以外にもいくつかのアクティビティがあります。
そり
(引用元:https://www.nps.gov/whsa/planyourvisit/index.htm)
丘のようになっているところではそりで遊べるようになっています。
粉雪のような砂でスピードがでるので、子供から大人まで人気のアクティビティです!
プラスチック製のそりが一番良く滑ります。そりは持参するか、周辺の町のお店や公園のギフトショップで購入可能です。
チャレンジする際は車の来ない、草の少ないところを選んで滑ると安全です。
キャンプ
(引用元:https://www.nps.gov/whsa/planyourvisit/index.htm)
バックカントリーキャンプ用のエリアもあり、準備をしていけば園内でキャンプもできます。
入場時にエントランスでキャンプの申請と料金(大人3ドル、15歳以下1.5ドル)の支払いが必要です。
テント用のスペースしかないようなシンプルなキャンプエリアで、よりサバイバルな体験ができるかもしれません。
ピクニック
飲食物を持ち込んでのピクニックも可能です。
園内にはピクニックエリアが3か所あり、写真のようなシェード付きベンチが合計62か所設置されています。
さらにグリルもついているので、燃料を持ってくればBBQもできます。
4.旅行時の注意点
・急な閉園がある
ホワイトサンズは西部劇に出てくるような荒野に囲まれ、公園内も砂しかありません。
そのため天気の影響を受けやすく、荒天時は安全のため急遽閉園になることがあります。
また、米軍のミサイル実験のために、最寄りの道路ごと(US70)閉鎖されることも。
リアルタイムの開園状況は公式Facebookページ( https://www.facebook.com/WhiteSandsNPS/)、ニューメキシコ州の道路情報サイト(https://www.nmroads.com/mapIndex.html? )で確認できます。
・環境保全に協力する
環境保全のため、「園内にゴミや所持品を残さない」「砂を持ち帰らない」などのルールを守りましょう。
法律で決められています。
・検問がある
ホワイトサンズはメキシコとの国境も近いので、周辺道路に国境警備隊による検問所があります。
(引用元:https://nmpolitics.net/index/2016/04/some-feel-anxiety-about-border-patrol-checkpoints-others-defend-them/)
物々しい雰囲気ですが、落ち着いてやり取りすれば怖いことはありません。
身分証明書になるパスポートなどは忘れず携帯していきましょう。
5.おすすめの服装
砂漠なので一日の寒暖差が激しいです。暑さ寒さにこまめに対応できる服装を。
夏(5月~8月)は日中の気温が40度前後まで上がりますが、日が暮れると20℃前後まで下がります。
冬(11月~2月)は日が出ている時は20度前後まで上がって暖かいですが、夜間は氷点下になることもあるので要注意です。
6.持ち物はこれを持っていくべし
①水
砂漠では想像以上に乾燥します。熱中症予防のためにもこまめに水分補給を。
現地では1人当たり4リットルの飲料水を持ってくることを推奨しています。
②スマホはフル充電で!
連絡手段であるスマホや携帯電話は必ず充電して持っていきましょう。
風が強い時は足跡がすぐに消えてしまいますし、そうでなくとも辺り一面同じ景色なので迷子になりやすいです。
同行者や車、出口を見失ってしまったら、すぐに「911」に電話して助けを求めましょう。
Wi-Fiは入り口付近以外にはありません。
③日差し対策・強風対策
日中日光を遮るものはほとんどありません。帽子やフード付きの服、日焼け止めやサングラスで対策しましょう。
強風時は目を保護できる眼鏡やゴーグルがあると安心です。
7.基本情報
正式名称:ホワイトサンズ国立公園(White Sands National Park)
住所:19966 US-70 W Alamogordo, NM88310
電話:+1(575)479-6124
開園時間:開園7時。閉園時間は季節により細かく変更される
11月~1月:18時
2月~3月上旬:19時
3月上旬~4月上旬、9月中旬~10月:20時
4月中旬~5月中旬:20時半
5月下旬~9月中旬:21時
※入場は閉園時間の1時間前まで
休園日:クリスマス(12/25)
入場料:車1台につき25ドル、バイク1台20ドル、徒歩入場1人15ドル
※年に数回入場料無料日あり
アクセス:最寄りの街は東側がアラモゴード(Alamogordo)、西側がラスクル―セス(Las Cruces)。どちらからもUS-70号線を車で20~40分。
公式サイト: https://www.nps.gov/whsa/index.htm
まとめ
アメリカ、ニューメキシコ州のホワイトサンズ国立公園をご紹介しました。気候や軍の事情により、予期せぬ閉園や景色の変化が起こり得るので、余裕をもったスケジュールで行くことをおすすめします。
注意点もたくさんありますが、その分厳しい自然が創った景色は日本では体験できないものの1つです。アメリカ中西部に行かれる際はぜひ、ホワイトサンズも訪れてみてくださいね。