ケバブはなぜドイツで人気!?ベルリンNO.1人気店「Mustafa’s Gemüse Kebap(ムスタファズ・ゲミューゼ・ケバブ)」

    どの国にも、人気のファストフードがあります。

    アメリカならハンバーガ、ベルギーならワッフル、日本ならたこ焼きや牛丼といったところでしょうか?

    ベルリンの有名なファストフードといえばやはり、「シーセージ(ヴルスト)」!

    ですが、このソーセージと人気を二分する、いやむしろ凌ぐくらい人気の食べ物が「ケバブ」なのです。

    「ベルリンでケバブ?」となりますが、いたるところにケバブ屋さんがあります。

    今回は、この「ケバブ」について紹介していきます!

    目次

    1.ベルリンでケバブ?
     ➀ケバブとは?
     ➁どこの国の食べ物?
     ➂なぜベルリンに?
    2.ベルリンで1番の人気店に行ってみた
     ➀Mustafa’s Gemüse Kebap (ムスタファズ・ゲミューゼ・ケバブ)
     ➁アクセス
     ➂注文するときはこのドイツ語
     ➃実食
     ➄このお店のケバブの2つの特徴
    3.その他のお気に入りの店
     ➀「Pergamon Döner&Pizza」
     ➁「Fatih Servet Döner」

    ベルリンでケバブ?

    ①ケバブとは?

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    日本では東京の上野、アメ横や秋葉原にケバブの屋台があります。

    ケバブ自体は元々好きで、東京に住んでいた頃もたまに食べていました!が、ベルリンのケバブは日本のそれとは違います。

    基本的に屋台形式になっているのは日本もベルリンも同じです。

    炙り焼きにされ回転している大きな串刺しのお肉をナイフで削り、それをローストしたピタパンに生野菜と一緒に挟み、ソースをかけて食べます。

    肉の種類は、羊、鳥、牛などです。

    ベルリンで良く見るのは、牛と鳥、もしくは牛と羊、のパターンが多いような気がします。

    食べるときにお肉の種類を選びます。

    野菜は、たまねぎのスライス、きゅうり、トマト、白や赤のキャベツ。

    ソースは基本ヨーグルト、ガーリック、スパイスの三種類ですが、お店によって少しずつ違います。

    これが、本当に美味しいのです…。想像しただけで食べたくなってきます。

    ②どこの国の食べ物?

    みなさんが今疑問に思っていることを当ててみましょう。

    「ケバブって、ドイツの食べ物じゃなくない?」「ってかケバブって中東じゃない?」
    その通り!ドネルケバブはトルコの食べ物です。

    Doner(ドネル・ドナー)は回転、 Kebab(ケバブ・カバブ)は焼いた肉という意味。

    回転する焼いた肉とう意味。

    ケバブの肉の種類に豚が入ることがないのは宗教業の理由からです。

    お店によっては、ドネルケバブだけではなく、ケバブ肉とライスをプレートに載せたもの、トルコ料理らしいスパイシーなフライ、またケバブと一緒に飲むと美味しいヨーグルトのような飲み物も売っています。

    ③なぜベルリンに?

    では、トルコのケバブはどのようにしてドイツ・ベルリンにやってきたのでしょう。

    1970年代に、ベルリンのKottbusser Damm(コットブッサーダム)でトルコ人が始めたと言われています。

    ベルリンにはトルコ人が多いです。

    ニュースなどでご存知の方も多いと思いますが、このトルコとドイツには複雑な移民・難民問題が背景にあります。

    ベルリンにはトルコからの移民が多く、おそらく、みなさんが想像しているよりも多いと思います。

    住む場所によっては、ほとんどトルコ街。

    そもそも、ドイツ自体移民が多い国なのですが、トルコ移民はドイツ全体で300万人と言われています。

    1960年代に労働者不足に悩んでいたドイツ政府が他国からの働き手を募集し、トルコ、ベトナム、ポーランドなどから若い労働者を受け入れました。現在は労働状況が変わり、彼らの労働力は不必要となってしまい仕事が無い状況です。

    それでも多くのトルコ人はドイツに残りたいという希望があり、ドイツ政府メルケル首相は滞在の許可を出します。

    最初に労働をする目的で来た当初から60年経っていますので、トルコ人同士で結婚し子供も持つ人も多くいます。

    いわゆる2世3世です。

    子供達は自分の母国(トルコ)を知らず、ドイツで生まれドイツ語で話しをするため「自分はドイツ人である」という意識があります。

    その彼らがトルコに戻ったとしても生き難いことは容易に想像ができます。

    トルコ人によるテロやデモが多いのは事実。見えない「壁」は確実にある。

    もちろん、ここに書いたような簡単なことでもないのでしょう。

    住んでみて現実の問題として肌で感じることも多くあります。

    多国籍な環境で生活するにあたって、ステレオタイプの「国籍」ではなく「個人」として考えるように私は意識をしています。

    そして、同じように私自身も「個人」として見られている、ということを常に考えるようにしています。

    「日本人」であることを強みにも弱みにもしたくない、そのためにどうするのか。

    それを今ベルリンで模索しています。

    話が逸れましたが、何よりトルコのケバブは美味しい!

    トルコのケバブがベルリンで人気を博しているなんて、素晴らしいな!と私は思うのです。

    2.ベルリンで1番の人気店に行ってみた

    ベルリンには、本当に多くのケバブ屋さんがあるのですが、(池袋にあるラーメン屋さんぐらい?)その中でも人気店に実際に行き食べてみました!!

    ➀Mustafa’s Gemüse Kebap (ムスタファズ・ゲミューゼ・ケバブ)

    ここのケバブを知らない人はいないのではないでしょうか?

    ベルリンで一番人気のケバブの名店Mustafa’s Gemüse Kebap(ムスタファズ・ゲミューゼ・ケバブ)

    2〜3時間並ぶ事も。

    ➁アクセス

    U-Bahn(地下鉄)「Mehringdamm」という駅をすぐ出たところで、アクセスも非常に良いです。

    住所:Mehringdamm 32, 10961 Berlin

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    この小さな屋台です。

    私が行った時は、平日の昼間、開店すぐでしたので10分ほど並び食べる事が出来ました。

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    大きなお肉が見えます。ここは「チキン」のみです。

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    メニューはシンプルで3種類。

    一番左がチキン・ドネルケバブ(Hähnchen Döner mit Gemüse)4.30ユーロ。
    これが最もオーソドックスなドネルケバブです。

    真ん中が野菜ケバブ(Gemüsekebab)⒊9ユーロでお肉なし、野菜のみのベジタリアンケバブです。

    右がドラムケバブ(Dürüm)5.50これはピタパンではなくトルティーヤのような薄い生地で巻いたものです。

    食べやすくてこれも美味しいです!

    ➂注文するときはこのドイツ語

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    イケメントルコお兄さんが注文を受けてくれます。

    私:「Eins Döner, bitte!(アインツ ドナー ビッテ) ドネルケバブを一つお願い!」
    これで通じます。

    もう少し丁寧に言いたい場合は
    「Geben Sie mir bitte eins Döner?」(ゲーベン ズィー ミア ビッテ アインツ ドナー)
    ですと、「〇〇を私に下さいますか?」というような意味合いになります。

    注文が通ると今度は野菜とソースを聞かれます。

    お兄さん「Gemüse?(ゲミューゼ?) 野菜は?」
    私:「Alls!(アレス)  全部!」

    ゲミューゼとはドイツ語で野菜のことです。

    「野菜はどうする?」と聞いてくれますので何もなければこのように答えましょう。

    もし、何か抜きたいものがある場合は、
    「Ohne die Tomaten.(オーネ ジ トマテン) トマトを抜いて下さい。 」
    と言います。
    トマトを他の野菜に言い換えれば通じます。

    お兄さん:「Soße?(ゾース) ソースは?」
    私:「Alls!(アレス)  全部!」

    3週類のソースがありますので、これも苦手なものは
    「Ohne 〇〇.(オーネ 〇〇)」で抜いてもらいましょう。

    分からない時は
    「Was ist das?(ワズ イスト ダス?) これは何?」
    と聞けば教えてくれます。

    もちろん指差し注文でも通じます!

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    写真を撮っていいか?

    と聞いたところ、お兄さんはにっこり笑ってくれたのですが、私の取り方が下手でタイミングが合わず残念。

    ➃実食!

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    ケバブ屋さんは基本的に屋台形式ですので、購入後近くのベンチなどに腰を下ろして食べます。

    テーブルが出ていることも。

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    見て下さい!このいっぱいの肉と野菜!

    ➄このお店のケバブの2つの特徴

    このお店のケバブの特徴は二つあります。

    一つ目は、Käse(ケーゼ)=チーズが乗っているところ。

    他のお店では、Käseを乗せると+50セント程別料金が掛かるのですがここは含まれています。さらにディル?やハーブも入っており香りも良いです。

    二つ目は、生野菜とは別に、素揚げした野菜を味付けしたものがピタパンの中に入っています。

    これがいいアクセントになっていて、食べ進めていても飽きがきません。

    顔に、ソースやらなんやら色々付きますが気にせず食べましょう!

    ピタパンはグリルされているのでカリッとした食感。たっぷりのチキンは柔らかく、そこにシャキシャキの野菜と素揚げした野菜。

    3種類のソースが絶妙に混ざり合ってなんとも言えない美味しさです!

    最後の最後まで美味しく頂きました!このボリュームでこの値段、この美味しさなのでコスパは良いです。

    私が帰るころ(12:00)には既に行列が長くなっていました。

    ちなみにお隣には、ベルリンのソウルフード、「カリーブルスト36」があります。

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    「カリーブルスト36」はベルリンのヴルストチェーン店でこれもまた人気があります。

    ここも賑わっています。

    「カリーブルスト」の記事はこちらから↓

    ドイツ名物カリーヴルストの超人気店 ’’Curry36’’ をご紹介!

    ベルリンの2大ファストフードが並んでいますので、ベルリンに来た際には是非このMehringdamm駅に立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

    3.その他のお気に入りの店

    今回は、ベルリンで一番の人気店Mustafa’s Gemüse Kebap (ムスタファズ・ゲミューゼ・ケバブ)のレポでしたが、ベルリンには多くのケバブ屋さんがあるので、自分のお気に入りのお店を探すのも面白そうです!

    ➀Alexanderplatz駅内の「Pergamon Döner&Pizza」

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    ちなみに私は、Alexanderplatzという駅の建物の中あるケバブ屋さん「Pergamon Döner&Pizza」もお気に入り。

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    野菜にレタスが入っていて好みでした。

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    ➁ベルリン中央駅内の「Fatih Servet Döner」

    また、これは「Fatih Servet Döner」というお店。

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    Berlin Hauptbahnhof(ハウプトバンホーフ)ことベルリン中央駅の中にあります。

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    右が牛、左がラムか何かをスパイシーにソテーしたものです!

    お肉は牛をチョイスしましたが、牛特有の旨味も良いです!

    ここは、野菜の中にコーンが入っていること、ピタパンがクリスピーで美味しかったです。

    大きい駅構内にあるせいか、割高なのが少し残念。

    今後も、ベルリンのグルメをお伝えしていこうと思っていますのでお楽しみに!では!



       


        ★南 千尋

        ライター
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