こんにちは、KIKIです。
ドイツのスイーツと聞いて何をイメージされますか?
日本でも馴染み深いバームクーヘンが最も有名なドイツスイーツとして挙げられますが、実はドイツには、ユニークなスイーツから伝統を守る気高いスイーツまで、様々なものがあります。
そこで、今回は、ドイツに来たら絶対に食べたいおすすめスイーツ6選と知っておきたいドイツの甘いもの事情をご紹介します。
【目次】
1. チーズケーキ
2. 黒い森のサクランボ酒ケーキ
3.バームクーヘン
4.アイスカフェ
5.スパゲッティアイス
6.シュトレン
7.まとめ
➀チーズケーキ
ドイツで最もポピュラーなケーキのひとつともいえるチーズケーキ「ケーゼクーヘン(Käsekuchen)」。
ケーキショップやベーカリーへ行くと、必ずといっていいほど用意されています。
ドイツのチーズケーキは、見た目がずっしりしているように見えるのですが、意外にもさっぱりした味なので、ペロリと食べられてしまいます。甘々なチーズケーキというよりは、しっとりとしてコクのある大人向けのチーズケーキです。
また、日本のチーズケーキにはクリームチーズが使われているのに対して、ドイツではクヴァーク(Quark)というフレッシュチーズが使われます。
そのため、スフレチーズケーキのような食感を楽しめますよ。
~生クリームのトッピングについて~
ドイツでは、カフェやケーキショップなどでケーキに生クリームを添えてもらう際に、別途50セントほどかかります。
この生クリームはフレッシュで、甘みがほとんどないのが特徴。そのため、甘いケーキを注文した場合にも、ケーキとの相性が良く、美味しく頂けますよ。
生クリームをトッピングしたい際には「Mit Shane (ミットザーネ)」、無しの場合は「Ohne Shane (オーネザーネ)」と店員さんに伝えて下さいね!
➁黒い森のサクランボ酒ケーキ
世界中の人々に愛される黒い森のサクランボ酒ケーキ「シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ(Schwarzwälder Kirschtorte)」。
サクランボから作った蒸留酒”キルシュヴァッサー(Kirschwasser)”をしみ込ませたカカオスポンジ生地に、サクランボのコンポートと生クリームをサンドし、削りチョコレートやサクランボを飾りづけしたケーキです。
一見、とても甘そうに見えるのですが、実は甘さ控えめの大人のケーキ。
ココアの香りと、ちょっぴり苦みのある”キルシュヴァッサー(Kirschwasser)”、そして甘酸っぱいサクランボのコンビネーションが抜群で、一度食べると癖になってしまう味ですよ。
”黒い森地方”で生まれたサクランボ酒ケーキ
サクランボ酒ケーキは、ドイツ南西部のフランスとスイスの国境付近”黒い森地方”シュヴァルツヴァルド(Schwarzwald)で誕生しました。
そのため、黒い森をイメージして作られているのが特徴的。
黒い森地方へ行くと、このサクランボ酒ケーキは、カフェやベーカリーで堪能できますよ。
機会がある方は、ぜひ黒い森地方で本場の味を試してみて下さいね!
➂バームクーヘン
日本でも馴染み深い「バームクーヘン(Baumkuchen)」。
ドイツといえば、バームクーヘンの本場というイメージが強いですが、意外にもバームクーヘンを食べたことがないドイツ人がたくさんいます。
というのも、ドイツでバームクーヘンは、日本のように手軽なスイーツではなく、高級菓子に値するのです。
そもそも、バームクーヘンの定義が国立菓子協会によって定められており、その定義をクリアしたものだけが、バームクーヘンとして認められています。
また、限られた職人のみが作ることができるため、ドイツ国民にとっては特別なスイーツなのです。
日本のバームクーヘンは、ふわふわの食感に甘いのが定番ですが、ドイツのバームクーヘンは、スパイスやリキュールが香るリッチな味わいが特徴的。
また、乾燥を防ぐために、チョコレートやバターでコーティングされているものが多いです。
バームクーヘン発祥の地”ザルツヴェーデル”
北ドイツのハンブルクから南東へ約90km進んだところにある”ザルツヴェーデル(Salzwedeler)”は、バームクーヘン発祥の地として知られています。
ザルツヴェーデルへ行くと、街の至る所にバームクーヘンを用意したお店があるため、バームクーヘンを食べ比べてみてはいかがでしょうか?
➃アイスカフェ
9月中旬に入りすっかり秋模様のドイツですが、夏に大人気の「アイスカフェ(Eiskaffee)」は、ドイツ国内でまだまだ人気継続中です!
アイスカフェとは、コーヒーにたっぷりのバニラアイスと生クリームを添えた、デザート感覚のドリンク。日本でいうコーヒーフロートのようなものです。
コーヒーの苦みとバニラアイスの甘さ、そしてコクのある生クリームとの相性が抜群!
アイスカフェは、夏になると街のカフェなどあらゆる場所で登場しますよ!ぜひ試してみて下さいね!
アイスコーヒーとアイスカフェは別物
アイスカフェと聞くと、氷の入ったグラスに冷たいコーヒーを注いだアイスコーヒーを想像してしまいがち。
しかし、上述した通り、ドイツのアイスカフェは日本のアイスコーヒーとは大きく異なります。
そもそも、ドイツ国内のカフェやケーキショップなどに、日本風のアイスコーヒーは用意されていないことがほとんど。
そのため、アイスコーヒーを飲みたい場合には、スターバックスなどのコーヒーチェーンへ行くことをおすすめしますよ。
➄スパゲッティアイス
ドイツの街中には、至る所にアイスカフェ(Eiscafé)があり、ドイツ人は大のアイス好き!
そんなドイツの隠れた名物アイスクリームといえば、「スパゲッティアイス(Spaghettieis)」!
スパゲッティアイスとは、イタリア人の父とドイツ人の母をもつマンハイムにある「アイス・フォンタネッラ(Eis Fontanella)」というアイスカフェのオーナーが、スパゲッティボロネーゼをイメージして開発したアイス。
このスパゲッティアイスは、今や人気を博し、ドイツ国内のあらゆるアイスカフェで食べられる定番スイーツとなっています。
たっぷりの生クリームの上に、パスタを作るプレッサーで絞り出したスパゲッティ状のバニラアイスをのせ、さらにトマトソースをイメージしたストロベリーソースをトッピング。
最後に、パルメザンチーズの代わりにホワイトチョコレートをたっぷり振りかけ完成というとっても斬新なアイスなのです!
見た目は、ずっしり重めですが、意外にも甘さ控えめで、さっぱり食べられてしまう驚きの味。
また、通常のディッシャーで押しつぶされたアイスよりも、プレッサーが使われているためアイスに空気が入り、軽やかな口当たりを楽しめますよ。
注意したいスパゲッティアイスの量
実は、こちらの写真のスパゲッティアイスには、なんと4スクープ分のバニラアイスが使われています。
見た目は小ぶりにみえるかもしれませんが、実は結構な量があるのです。
お店にもよりますが、通常スパゲッティアイスは量が多め。
子供ですら1人でぺろりと平らげるドイツ人がほとんどですが、正直私たち日本人にとっては、2人でひとつをシェアするくらいが丁度良い量ですよ。
➅シュトレン
クリスマスの時期に食べるドイツの伝統スイーツといえば、「シュトレン(Stollen)」。
シュトレンとは、洋酒に漬け込んだナッツ類やドライフルーツを混ぜて、発酵させて焼いたケーキで、表面には雪をイメージして粉砂糖が振りかけられます。
味はバターケーキのような感じで、固くどっしりしているのが特徴。紅茶やワインによく合い、ドイツ国民にとって欠かせないクリスマススイーツであります。
9月中旬に入ると、ベーカリーやスーパーなどに続々と登場しますよ。
また、12月頃に始まるクリスマスマーケットでは、既にスライスされたシュトレンが売られているので、話の種につまんでみるのもあり。
また、シュトレンは日持ちするので、お土産にも最適ですよ!
ドイツ人流シュトレンの食べ方
ドイツでは、クリスマスを待つ4週間のアドヴェントの間、少しずつシュトレンをスライスして食べるのが伝統。
フルーツの風味などが日ごとにパンへ移っていくため、日に日に美味しさが増します。
ドイツ人は、この味の変化を楽しみながら、クリスマスを待ち遠しく思うのです。
一番美味しい最後の一切れは、もちろんクリスマス当日に頂きますよ!
➆まとめ
いかがでしたか?今回は、ドイツに来たら絶対に食べたいおすすめスイーツ6選と知っておきたいドイツの甘いもの事情についてご紹介しました。
ドイツのスイーツと聞くと、甘みの強いものをイメージされる方が多いですが、意外にも甘さ控えめの大人向けのスイーツや伝統を守りドイツ国民から愛され続けているものが多く見られましたね。
ドイツ旅行へ行く際には、ぜひ今回ご紹介したスイーツを堪能してみて下さい!
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