ドイツ国内には、おとぎの国から飛び出してきたような美しいお城が目白押し!
ドイツ観光を計画したことがある方なら、そのお城の多さにどれを観光するべきか頭を抱えた経験もあるはず。
そんな数ある美しいお城の中でも、ドイツ南西部の森の中にひっそりと佇む、中世の世界にタイムスリップしたような気分にさせてくれるリヒテンシュタイン城をご存知でしょうか?
ガイドブックにはあまり紹介されていないこともあり知らない方が多いのですが、今回はドイツを代表する美城のひとつリヒテンシュタイン城についてご紹介していきます。
断崖に立つ城
リヒテンシュタイン城が多くの人々を魅了する理由として、断崖というロケーションがあげられます。
上記の写真のように、なんとこのリヒテンシュタイン城、断崖の上にドンっと聳え立っているのです。
断崖がまるでお城の一部のようで、リヒテンシュタイン城の存在感を高め、お城の美しさや力強さを惹き立ててくれます。
崖の上にしっかりと佇むお城の姿は、まさに人生で一度は見てみたいと思う圧巻の景色で、私たちの心を虜にすること間違いなし。
中庭展望台
お城の中庭にある展望台が、一番の撮影スポットになっています。
ガイドブックやパンフレット、インスタグラムなどにあげられているリヒテンシュタイン城の写真は、ほとんどこの展望台から撮影されており、崖の上に立つお城の全体像を収めることができます。
展望台からは、お城の全体像だけではなく、オレンジ色や茶系の屋根が可愛らしい家々や周囲の森を臨むことができるのも魅力。晴れた日の展望台からの眺めは最高ですよ!
城内ツアー
せっかくリヒテンシュタイン城に来たのであれば、外観だけではなくお城の中も覗いてみたいですよね?
城内の見学は、ガイドツアーの参加が唯一の手段となります。
城内ガイドツアーは、残念ながら基本ドイツ語のみになるのですが、日本語に翻訳されたパンフレットをチケット購入の際にいただけるので、それを見ながら城内をガイドさんと一緒に回っていきます。
中庭からお城へと続く木造の橋を渡り、ガイドツアーが始まりますよ。
中世の世界を再現したお城
もともとリヒテンシュタ城は、12世紀に建てられたのが始まりですが、その後さまざまな歴史を経て狩猟の館になっていたところを、ヴィルヘルム公爵が19世紀の騎士物語「リヒテンシュタイン」に登場するお城に憧れ、それを忠実に再現したのが現在のリヒテンシュタイン城。
そのため、城内では中世の騎士の世界が存分に再現されており、リアルな中世の雰囲気を体感することができるのです。
城内では、ヴィルヘルム公爵が実際に使用した武器や鎧が陳列された ’’武器陳列ホール’’、ヴィルヘルム公爵の身長と同じ長さという信じがたいシャンパングラスが飾られた’’酒盛りの間’’ などのお部屋を計8つ見学することができます。
残念ながらお城の中は撮影禁止のため、城内の雰囲気をしっかり目に焼き付けて下さいね。
城周辺の自然
リヒテンシュタイン城は深い森の中にあり、まさにおとぎの国から飛び出してきたようなお城なのです。美しい自然もリヒテンシュタイン城の魅力のひとつといえます。観光に疲れを感じている方は、この森の雰囲気に癒されることでしょう。
個人でこのリヒテンシュタイン城を目指す際には、車かバスで行くことになるのですが、バスを利用される場合には、基本最寄りのバス停から30、40分程度森の中を歩くため、トレッキングを楽しめるのも魅力。
リヒテンシュタイン城を目指して静かな森の中を歩く時間は、まるで騎士物語の主人公になった気分にさせてくれることでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は中世の世界観溢れるリヒテンシュタイン城についてご紹介しました。
断崖に立つという驚きのロケーションや周囲の豊かな自然も魅力ですが、ヴィルヘルム公爵の騎士物語への強い憧れが叶ったこのお城は、19世紀に建てられたにも関わらず、中世に建てられたお城以上に中世の世界観が残っているという点もポイントですよ。
ドイツ観光を計画されている方は、ぜひこのリヒテンシュタイン城に立ち寄って、中世の世界観を満喫してみて下さいね!